令和5年12月22日

最高検察庁  検事総長 甲斐 行夫 殿

<供 覧>
法務省刑事局長     松下 裕子 殿
岡山地方検察庁 検事正 花﨑 政之 殿

全日本実子誘拐被害者連合会

複数の起訴猶予判の判断事例にて既に犯罪性が証明されている実子誘拐事件の被害者に対する岡山地検検事の誠実な対応への感謝について

拝啓 寒冷の候 ますますのご清栄のこととお慶び申し上げます。

貴殿におかれましては、国民の安心安全を確保するために日々厳正公平・不偏不党を旨として、ご尽力いただきいつも感謝申し上げます。

以前からお伝えさせて頂いておりますが、当会は実子誘拐被害を受けた被害者の会であり、社会問題となっている実子誘拐による子供への被害を防ぐために、これまでも貴殿に要請をさせて頂いたところであります。実子誘拐による被害は誘拐された親だけではなく、突然片親を失う子ども達の心理的被害が甚大であり、子ども達の自傷や自殺の背景には、親と突然引き離されることに起因することが多くあります。実子誘拐というものは、親権を奪うため、誘拐という暴力によって、子ども達を自己の現実的支配下におき、かつ虚偽DVなどによって親子断絶を図るスキーム化された犯罪です。これら実子誘拐による犯罪が横行することから、諸外国からは日本は拉致国家だと、まるで北朝鮮と同様に非難されております。

これらの犯罪に対して、法務大臣及び法務省刑事局長は令和3年4月の参院法務委員会において刑法224条の未成年者略取誘拐罪に該当すると国民に説明され、また警察庁においては刑事告訴を受理するように通達もなされております。よって、全国各地の実子誘拐被害者は刑事告訴の手続きを進めております。

これら刑事告訴に対して、一度も話を聞かず手続きを進める検事など差別的な行為がこれまであり、当会は実子誘拐の被害から子ども達を守るために、貴殿に何度も問題提起をさせて頂いております。そして既に実子誘拐事件は複数の起訴猶予を頂いており、犯罪性は認められています。

そのようなところ、送致された当会メンバーが岡山地検の担当検事である〇〇〇検事から聴取を受けた際にしっかりと傾聴いただき、公平公正に且つ誠実に対応して頂いたとのことであり、親から愛情と養育の機会を強奪する実子誘拐の非人道的な行為や、養育費をピンハネする拉致弁護士の異常性に対して、事実の理解を深めて頂きました。子ども達に会えない苦しい日々を過ごす我々実子誘拐被害者にとって、子ども達を想う志の高い検事は一筋の光明であり、実子誘拐の被害から子ども達を守るための希望の光であります。

ついては、実子誘拐の被害から子ども達を守る想いを誠実に受け止めて頂く現場の検事さまに、当会はここに感謝を申し上げます。そして複数の起訴猶予の判断が出ていますので公正公平な判断を期待します。

そして、貴殿におかれましては厳正公平・不偏不党を旨として、志の高い現場の検事の想いを無にすることなく、日本は拉致国家だと北朝鮮のように非難さる犯罪から子ども達を守るために、全国の検察庁に対して実子誘拐事案を速やかに起訴するようにと通達して頂きたく、ここに再度要請を致します。   

以上

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