<供 覧>
衆議院議長 額賀 福志郎 殿
衆議院法務委員会委員長 武部 新 殿
参議院議長 長浜 博行 殿
参議院法務委員会委員長 佐々木さやか 殿
法務大臣 小泉 龍司 殿
法務省民事局長 竹内 努 殿
最高裁判所事務総局人事局長 徳岡 治 殿
最高裁判所事務総局家庭局長 馬渡 直史 殿
東京高等裁判所長官 中村 愼 殿
全日本実子誘拐被害者連合会
さいたま家裁 瀧川和歌子 裁判官の犯罪及びDVの助長、並びに共同親権の法改正等の社会の要請に逆らい、子の利益を侵害する非人道的な言動についての改善要請について
拝啓 ますますのご清栄のこととお慶び申し上げます。
当会は実子誘拐被害を受けた全国被害者の会であり、社会問題となっている実子誘拐を防ぐために、国内外を問わず様々な要請をしております。実子誘拐は、突然親を失う子どもの精神的被害が甚大あり、子どもの自傷や自殺の背景には、親と突然引き離される被害に起因することが多くあります。国会答弁でもあるように、実子誘拐は親権を奪うために誘拐という暴力によって、子どもを自己の現実的支配下におき、DV制度を悪用することで親子を断絶させ、子が親からの愛情と養育を受ける機会を強奪する非人道的な犯罪・DV行為です。
これら被害を踏まえ、小泉法務大臣は「父母が離婚後も適切に子の養育に関わり責任を果たすことが子の利益となる」として、離婚しても親子の絆は繋がり続けることが子の利益だと定義し、人格尊重・協力義務等を設けた共同親権制度の導入等の民法が改正されました。この法改正は国会議員、最高裁判所、そして法務省の担当職員等の多くの皆さまの長きに渡るご尽力によって培われた子ども達の健やかな成長を願う想いの結晶です。そして親子の縁を繋げ続ける共同親権制度の導入は、社会の要請でもあります。
これらの子どもの利益を守る社会の想いを踏まえ、妻の不倫からの実子誘拐後の親子断絶ケースの被害者で、当会メンバーである埼玉県在住の〇〇〇〇さんが、法務省民事局竹内努局長が「子の養育計画に関する事項を取り決めしていくことは子の利益の観点から重要」と答弁されていることから、法務省の見解基づき、さいたま家庭裁判所の離婚裁判において養育計画の作成協議の要請を行いました。養育計画は、実子誘拐による犯罪やDV行為を防ぐこともできるものです。この要請に対して、6月19日にさいたま家裁の瀧川和歌子裁判官は、公布された法でも施行されていない「法」は関係ないと示し、また養育計画は協議しないとして、子の利益や社会の要請などを無視して裁判を進める言動を行っています。
当会のとしましては、この家裁裁判官の言動は実子誘拐による犯罪及びDV行為を助長させ、そして被害も拡大するものであり、立法・行政・司法の多くの関係者の子への想いを否定するものです。そして、社会の要請に逆らう反社会的なものであり、子の利益など考えない非人道的な言動です。子どもは我々社会の未来そのものであり、子の利益を奪う行為を放置することは、社会の未来を破壊する行為と同義であります。これらの行為を家裁の裁判官が行うことについて、国民は一切容認できるものではないと思料します。
よって、当会は立法・行政・司法等の多くの関係者の子への想いと共に、両親から愛情と養育を受ける子の穏やかな日々を守るために、この家裁の裁判官の言動に強く抗議いたします。そして、速やかに子の利益を守るために、養育計画の協議を進めるようにこの家裁の裁判官に対して改善することを貴殿に要請します。
以上