令和5年11月28日

最高検察庁  検事総長 甲斐 行夫 殿

<供 覧>
法務省刑事局長     松下 裕子 殿
東京地方検察庁 検事正 山元 裕史 殿

全日本実子誘拐被害者連合会

実子誘拐被害者に対する東京地検検事の誠実な対応への感謝について

拝啓 初冬の候 ますますのご清栄のこととお慶び申し上げます。

貴殿におかれましては、国民の安心安全を確保するために日々厳正公平・不偏不党を旨として、ご尽力いただきいつも感謝申し上げます。

以前からお伝えさせて頂いておりますが、当会は実子誘拐被害を受けた被害者の会であり、社会問題となっている実子誘拐による子供への被害を防ぐために、これまでも貴殿に要請をさせて頂いたところであります。実子誘拐による被害は誘拐された親だけではなく、突然片親を失う子ども達の心理的被害が甚大であり、子ども達の自傷や自殺の背景には、親と突然引き離されることに起因することが多くあります。実子誘拐というものは、親権を奪うため、誘拐という暴力によって、子ども達を自己の現実的支配下におき、かつ虚偽DVなどによって親子断絶を図るスキーム化された犯罪です。これら実子誘拐による犯罪が横行することから、諸外国からは日本は拉致国家だと、まるで北朝鮮と同様に非難されております。

これらの犯罪に対して、法務大臣及び法務省刑事局長は令和3年4月の参院法務委員会において刑法224条の未成年者略取誘拐罪に該当すると国民に説明され、また警察庁においては刑事告訴を受理するように通達もなされております。よって、全国各地の実子誘拐被害者は刑事告訴の手続きを進めております。

これら刑事告訴に対して、一度も話を聞かず手続きを進める検事など差別的な行為がこれまであり、当会は実子誘拐の被害から子ども達を守るために、貴殿に何度も問題提起をさせて頂いております。

そのようなところ、送致された当会メンバーが東京地検の担当検事である検事から聴取を受けた際に、親から愛情と養育の機会を強奪する実子誘拐の非人道的な行為や、養育費をピンハネする拉致弁護士に対して、強い憤りをもって頂き、そして被害者に心を寄せた対応を行って頂きました。子ども達に会えない苦しい日々を過ごす我々実子誘拐被害者にとって、子ども達を想う志の高い検事がいらっしゃることは一筋の光明であり、実子誘拐の被害から子ども達を守るための希望の光であります。

ついては、実子誘拐の被害から子ども達を守る想いを持ち、誠実で志の高い現場の検事さまに、当会はここに感謝を申し上げます。親子の穏やかな日常を守るために、ご尽力いただき誠にありがとうございます。

そして、貴殿におかれましては厳正公平・不偏不党を旨として、志の高い現場の検事の想いを無にすることなく、日本は拉致国家だと北朝鮮のように非難さる犯罪から子ども達を守るために、全国の検察庁に対して実子誘拐事案を速やかに起訴するようにと通達して頂きたく、ここに再度要請を致します。

以上

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